当時30代でオーストラリア永住権を目指すまでの話|Part2 IT絶望と会計学転校の全記録 - 海外体験やオンライン英会話の記録をつづる
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当時30代でオーストラリア永住権を目指すまでの話|Part2 IT絶望と会計学転校の全記録

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IT絶望→会計学へ。永住を諦めなかった理由と人生が動いた瞬間
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ここからは、いよいよ「永住権は絶望…」というところから、
まさかの“奇跡の復活”が起きた、怒涛のラスト1年の話です。

永住権が欲しくて留学しているわけでもなかった私が、
気がつけば毎日、永住権の点数、移民局のルール、大学の単位とにらめっこ。

30代の私は、本当に永住権が取れるのか?
「この4〜5年間が無駄になるかもしれない」そんな不安との戦いでした。

アカウンティング(会計)に変えたのに…また悪夢が起きた

ITコースからアカウンティング(会計)にコースチェンジして、
「よし、これで永住権を申請できる!」と思った矢先。

まさかの、アカウンティングまで需要のある職業リストから外れる。

もうデジャブ?としか言いようがない。

オーストラリアの永住権は「需要職業リスト(Demand Job List)」に載っている職業でなければ、20点がもらえない。

20点がもらえない=永住権が申請できない。

当時30代の私は、ただでさえ年齢ポイントが若者より低い。

ここで需要職業リストから外れたら、もう終了…

絶望の中で出した決断「とにかく大学だけは卒業する」

選択肢は4つありました。

  • 日本に帰る
  • 永住権は置いといて大学だけは卒業する
  • また別の学科に変えてゼロから勉強し直す
  • 学費を抑えるためにもっと安い学校へ転校する

私は決めました。

永住権はいったん置いておいて、大学だけは卒業しよう。

残り単位は5つ。
本気を出せば1学期で終わるけど、私はあえて2学期に分けてゆっくり卒業を目指しました。

理由はひとつ。

少しでも長くオーストラリアにいたかったから。

ついに迎えた卒業式──そしてまさかの奇跡が起きた

専門学校→IT大学→会計大学…気がつけば4〜5年が経っていました。

両親も日本から来てくれ、卒業式の日。

大学のガウンを着て、帽子をかぶって。
「あぁ、本当に私、海外の大学を卒業したんだな…」と胸がいっぱいに。

そしてそのタイミングで起きたのです。

アカウンティング(会計)が需要職業リストに復活!!!!

卒業式の前日か当日か、記憶はあいまいですが、
移民局が突然ルールを変え、アカウンティングがリストに戻ったんです。

まさしく、奇跡。

永住権申請は「卒業から6か月以内」だった

もし私が急いで卒業して帰国していたら、申請の準備が間に合わなかったでしょう。

必要なことは山ほどありました。

  • IELTSで4技能すべて 6.0 を取る
  • 日本から戸籍・卒業証明などの書類を取り寄せる
  • 職業リスト・ポイント計算をすべて揃える

もうお金が底をつきていた私は、移民エージェントを使わず、すべて自分で申請しました。

今考えると無謀だったかもしれません。

でも不思議と…

「私は絶対に永住権が取れる」

そう信じていたんです。

そして——ついに永住権取得

申請してからどのくらい経ったか、正確には覚えていません。

でも、ある日メールを開いたら、そこには…

“Your Visa Has Been Granted”

という文字。

涙が出るかと思いました。

30代で海外の大学に行くなんて無理。
永住権なんてもっと無理。

そんなふうに思っていた私でも、人生は変えられた。

今オーストラリアにいない理由と、伝えたいこと

私は今、日本にいます。

それは自分の体の事情や、家族の状況。そして自分が選んだ道です。

でも、あのオーストラリアでの経験は、今の自分の土台になっています。

「行きたい」気持ちがあるなら、年齢もキャリアも関係ありません。

環境が人を変え、出会いが道を開きます。

もし同じように悩んでいる人がいたら、伝えたい。

“無理と思うことほど、未来が変わるきっかけになる”

▼ このシリーズを最初から読む

Part1:30代派遣社員だった私が永住を意識するまで

▼ 前回(Part2)はこちら

Part2:IT絶望→会計学へ転校し、それでも永住を諦めなかった理由

▼ 海外生活の総まとめ記事はこちら

私の海外生活まとめ(ワーホリ・留学・英語・永住まで)

今日は、オーストラリアの永住権を本気で目指すことになった理由の続きを書こうと思います。

まだ前編を読んでいない人はこちらからどうぞ👇

👉 当時30代で、オーストラリアの永住権を目指そうと思うまでになった話(Part1)

オーストラリアの専門学校生活で感じた「環境の力」

私が進んだのは、IT(インフォメーションテクノロジー)の専門学校でした。
生徒の8割は留学生で、オーストラリアの学生は2割ほど。

私が仲良くなったのは、

  • チャイニーズインドネシア人
  • ネパール人
  • 香港出身で幼いころに移住した学生
  • 中国人

など、国際色豊かなメンバーでした。

そして驚いたのは、
ほぼ全員が「永住権」を狙っているという現実。

休み時間には当たり前のように、こんな会話が飛び交います。

「次はどこの大学行く?」
「永住権って今何点必要?」
「115点?120に上がるかもね。」

永住、永住、永住。
毎日そんな言葉が飛び交っている環境。

日本人の感覚とはまったく違う価値観で、
彼らにとって「永住権+市民権+オーストラリアパスポート」は
人生を変える大きなチャンスそのものなんだと知りました。

そんな環境で過ごすうちに、
ぼんやり「長く滞在できたらいいな」くらいだった私の気持ちも、少しずつ変わっていきます。

「永住権、私も欲しいかも。」

この時点で、永住権を取りたい気持ちは
ほぼ95%くらいまで高まっていました。

30代で大学のITコースに編入する決意

専門学校を卒業したあと、私はそのまま
オーストラリアの大学にあるITコースへ編入することを決めました。

まさか自分が「海外の大学に通う」なんて、
それまでの人生では想像すらしていなかったことです。

編入の仕組みはシンプルで、

  • 専門学校で取得した単位 → 大学の単位として免除(exemption)
  • そのぶん履修しなければいけない科目数が減る
  • 最初から大学に入るよりも、時間もお金も節約できる
  • バカ高いIELTSのスコアをフルで揃えなくても進学できた

といったメリットもありました。

ただし、大学のITコースは想像以上にハードでした。

プログラミング言語のJava、情報理論、システム分析など、
聞き慣れない単語や概念が授業中にどんどん出てきます。

「私、本当に卒業できるのかな……?」

そんな不安を抱えながら、なんとか授業についていく毎日でした。

突然の悪夢:ITが需要のある職業リストから外れる

そんなある日、友人が青ざめた顔でこんなことを言いました。

「IT、Demand Job List から外れたらしいよ。」

Demand Job List(需要のある職業リスト)とは、
オーストラリアで不足している職業が載っているリストのことです。

このリストに載っている職業に関する学位を取ると、
永住権の申請で20点の加点がもらえるという、かなり重要な要素でした。

つまりこれは、

「このままITを勉強しても、永住権の申請に必要な点数が足りなくなる」

ということと同じ意味です。

当時、永住権申請に必要なポイントは、

  • 110点
  • 115点
  • 120点

という感じで、移民局の判断によってコロコロ変わっていました。

年齢ポイントも英語力もギリギリの私にとって、
ITの20点がなくなるのは致命的。

この知らせを聞いた瞬間、

「あ、これで私の永住権の可能性はほぼゼロかもしれない。」

と、心の中で何かがストンと落ちるような感覚がありました。

この時点での私は、
永住権に対する絶望感 100%。

すべてを変えた「バスでの偶然の再会」

落ち込んでモヤモヤしていたある日、
私はバスの中で、専門学校時代に仲良くしていた中国人のAちゃんに偶然会いました。

久しぶりに会ったAちゃんにITのDemand Job Listから外れたことを話すと、
彼女は一気に状況を理解して、ものすごいスピードでアドバイスをくれました。

「それは大変!どうするの?なんか方法はないの?
あ、アカウンティング(会計学)はまだ需要のある職業リストに入ってるよ。
コース変えれば??」

私は、

「え〜アカウンティング嫌いだし…。それに今通ってる大学にはアカウンティングのコースないし、来週からもうITの授業始まっちゃうし…」

とモゴモゴ返事。

するとAちゃんは、

「永住権申請したいの?したくないの?
したいならもう急がないと。悩んでる暇ないよ。
あ、待って。インドネシアのYちゃんが使ってたエージェントのCさん、めちゃ親切だよ。
その人に相談してみなよ!」

と言い残し、

「じゃあ、Yちゃんにメールしとくね。バイバーイ!Good luck!」

と、鬼のような情報量とスピードでアドバイスをくれて、
さわやかにバスから去っていきました。

その1時間後くらいに、今度はYちゃんから電話がありました。

「Aちゃんから聞いたよ。アカウンティングのコースに変えたいんだって?
エージェントのCさんに、もう話しておいたから。今日の夕方あたりに電話くると思うよ!」

その言葉通り、その日のうちにエージェントのCさんから連絡が入りました。

「〇〇エージェントのCと申します。Yさんから大体の話は聞いています。
今のITの大学にまだ3学期分の授業料を払っていないのであれば、
別のアカウンティングのある大学に編入できる可能性があります。
その大学はすでに3学期が始まっていますが、2週目からなら編入できるかもしれません。
今からこのまま進めて大丈夫ですか?」

展開が早すぎて、頭が追いつかないレベル(笑)。

でもこうして、

バスでの偶然の再会 → 友人の紹介 → 行動の早いエージェントさん

という、
3人のスーパー連携プレイのおかげで、
私はアカウンティングの大学へ転校することになりました。

アカウンティング大学での再スタート

正直に言うと、アカウンティング(会計学)は得意でも好きでもありません。
でも、永住権のためには背に腹は代えられない状況でした。

転校先の大学も、やはり留学生がたくさん。

  • インド人
  • ネパール人
  • 台湾人
  • インドネシア人
  • タイ人
  • イギリス人
  • 韓国人
  • オーストラリア人
  • カンボジア人

とても国際色豊かなクラスでした。

その中に、前に通っていた専門学校で、
私とは別のアカウンティングコースにいた日本人の女の子が1人いました。

顔見知りが1人いるだけで、緊張がかなりほぐれたのをよく覚えています。

毎回出される課題やテストはかなり難しくて、
私1人の力ではとても太刀打ちできないレベルでしたが、

クラスメートや、専門学校時代の元クラスメート(ほぼネイティブスピーカー)のヘルプもあって、
なんとかついていくことができました。

悪夢ふたたび:アカウンティングも需要職業リストから外れる

そんなふうに必死で食らいついていた頃、
またしてもショッキングなニュースが入ってきます。

「アカウンティング(会計)も、需要のある職業リストから外れるって。」

えーーー、デジャブ??

ITからアカウンティングに変えて、
「これで永住権申請を目指せる!」と思い直したばかりなのに、
まさかの再びリストから除外。

「もうこれは完全に詰みでは……?」

需要のある職業リストの加点(20点)がなければ、
年齢ポイントが少なめの30代以降の人にとって、
独立ビザでの永住権申請はかなり厳しいどころか、ほぼ絶望的です。

つまり、当時の私の状況はこうです。

  • IT → リストから外れる
  • アカウンティング → 追いかけて転校したのに、また外れる
  • 年齢ポイントも若者より不利

頑張っても頑張ってもルールが変わる。
自分の努力ではどうにもできない外的要因に振り回されて、
何度も心が折れそうになりました。

それでも私が選んだのは、「大学卒業を優先する」という道

この時点で、私の目の前にあった選択肢はこんな感じです。

  • 永住権申請も難しいし、これ以上学費を払い続けるのはきついので大学を辞めて日本に帰る
  • 永住権申請はいったん置いておいて、せっかくなので大学卒業を目指す
  • その時点で職業リストに載っている別の職業にチェンジして、また別のコースに移る(正直かなりつらい)
  • もう少し長く滞在するために、大学より学費の安い学校に転校する

色々考えた結果、私が選んだのは、

「永住権申請はとりあえず置いておいて、大学卒業を目指す」という道でした。

この時点で残っていた単位は5単位。
つまり、5教科すべての試験で合格基準を満たさないと卒業できません。

最後の1学期で一気に5単位を選択することもできましたが、
少しでも長くオーストラリアに滞在したかった私は、

  • まずは2単位(2科目)
  • その後、3単位(3科目)

というふうに2学期に分けて、時間をかけながら卒業を目指すことにしました。

「永住権申請はいったん置いておく。
なるべく長くオーストラリアに滞在しながら、大学だけはちゃんと卒業する。」

こうして私は、永住権ではなく、
まずは「卒業」というゴールを自分の中で最優先にすることに決めたのでした。

Part3へ続く:絶望からの「奇跡」

ここから先、私の人生にはまさかの「奇跡」が起こります。

専門学校に入学した頃から数えると、すでに4〜5年。
やっと迎えた大学の卒業式の前日に、

  • アカウンティングが需要職業リストにまさかの復活
  • 永住権申請に必要なポイントが再び揃う状態に
  • 卒業から半年以内というギリギリのタイミングで永住権申請のチャンスが戻ってくる

そして私は、資金が尽きかけている中で、
移民エージェントや弁護士に頼らず、
すべて自分で永住権を申請する道を選びました。

そのあたりの詳細や、
「どうして自分で永住権を取れると信じていられたのか?」というメンタル面の話は、
Part3で詳しく書いていきます。

続きはこちらからどうぞ👇

👉 当時30代で、オーストラリアの永住権を目指そうと思うまでになった話(Part3)

 

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