1. 英語を意識し始めて20年。なのに「中級」
英会話を意識するようになってから、もう20年以上が経つ。
あえて「勉強し始めて」とは言わない。
なぜなら、ずっと勉強を続けてきたわけではないからだ。
時には何年も英語に触れず、ふと思い立って少しレッスンを受けてみたり、また間が空いたり…。
そんな「なんとなく」の付き合い方を繰り返してきた。
もちろん、真剣に毎日机に向かっていたわけではない。
それでもレベル測定テストを受けると、結果はいつも「中級」。
対人の英会話教室の無料体験でも、オンライン英会話学校のチェックでも、英語系アプリのチェックでも判定はそれほど大きくは変わらない。
20年間ずっと中級のまま。
「なんとなく勉強してきただけだから、上級に行けないのは当然」と頭ではわかっている。
けれど、それでもやはり思ってしまう。
「私はいつになったら上級に行けるのか?」
その問いが、ずっと心の奥にこびりついている。
2.もどかしい毎日
正直に言うと、今も毎日必死に勉強しているわけではない。
仕事や生活に追われ、英語に触れるのはせいぜい、たまにオンライン英会話を受ける程度。
だからこそ上級に届かないのだろう、と自分でもわかっている。
けれど、若い頃には留学の経験もあった。
それなのに未だに「中級」という現実に立ち止まっていることに、どうしても焦りを感じてしまう。
しかも、時々は驚くほど初歩的なミスをしてしまうのだ。
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三単現の S をつけ忘れる
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時制の一致があやふやになる
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文の構造もちゃんとわかってるわけではない。
レッスン中に講師に直されるたびに思う。
「え、20年もやってきて、まだこんな基礎でつまずくの?」
そんな自分にがっかりして、自己嫌悪に陥ることも少なくない。
3. 中級で止まる理由
なぜ20年も中級から抜け出せないのか。
自分なりに考えてみると、理由はいくつもあった。
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知識はあるけれど、瞬時に出てこない
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正しいけど、不自然な英語になる
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語彙を知っていても、使い方がぎこちない
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毎日の習慣がなく、勉強が断続的
つまり、「知っている」と「使いこなす」の間でずっと止まっているのだ。
4. 上級に行くために必要なこと
私はまだ上級者じゃない。
けれど、中級で20年立ち止まったからこそ、「何が足りないか」は少しずつ見えてきた。
ここで、中級から上級に行くためにやるべきことを整理してみたい。
◆ インプットを「上級仕様」にする
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ニュース記事・エッセイ・学術的な文章を読む
→ TOEFLやIELTSで出るような素材に触れることで、難しい構造や語彙に慣れる -
速い英語を聞く
→ TED Talks、海外ニュース、ポッドキャスト -
シャドーイング・リピーティング
→ ただ聞くだけでなく、音声を真似して発音・リズムを体に染み込ませる
◆ アウトプットで「実戦」を積む
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英語日記を3行でも書く
→ 書くと、自分が「言えない表現」がはっきりわかる -
オンライン英会話で意見を言う練習
→ Yes/Noだけじゃなく、自分の考えを2〜3文でまとめて言う -
スピーチやプレゼンを作る
→ 人前で話すことを想定すると、表現の幅が広がる
◆ 基礎を「もう一度」固める
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三単現のS・時制・冠詞
→ 初級の頃に学んだ基礎を「自動化」できるまで練習 -
文構造を理解する
→ 短い英文を音読しながら「主語・動詞・目的語」を瞬時に捉える練習
◆ 語彙と文法を「使える知識」に
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コロケーション(自然な組み合わせ)
→ 例:”make a decision” / “commit a crime” -
上級文法を会話で使う
→ 仮定法、倒置、分詞構文などをライティングや会話で意識的に使ってみる
◆ 実戦で試す
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TOEFL / IELTS / 英検準1級・1級を目標にする
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ディスカッションに参加してみる(Meetupや英語サークル)
◆ マインドセット
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「完璧に話さなくていい」と思う
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忘れても繰り返せばいい
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毎日5分でも「続けること」に価値がある
5. まだ上級に届いていない私からのメッセージ
正直に言うと、私はまだ上級者ではない。
20年間中級にいて、Sをつけ忘れたり、構造がわからなくて詰まったりしている。
それでも、少しずつ進んでいる感覚はある。
上級に行く方法は、きっと派手なものじゃない。
「忘れても繰り返す」小さな積み重ねしかないと思う。
だから、もしあなたも私と同じように「中級でもう何年も停滞している」なら、
一緒にゆっくり歩いていきませんか?
上級への道は遠いかもしれない。
でも、今日の一歩が必ずその道につながっていると信じたい。
6. 全部はできない。だから「絞る」
ここまで書いておいてなんだが、
正直に言うと、このメニューを全部やろうとしたら挫折する。
毎日忙しい生活の中で、インプットもアウトプットも試験もスピーチも…なんて無理だ。
20年以上中級で足踏みしている私だからこそわかる。
「あれも、これも」と思うほど続かない。
大事なのは、自分に合った小さな一歩を選ぶことだ。
7. 私が選んだ「小さな一歩」
私が今、現実的に取り組んでいるのは次の3つだ。
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英語日記を3行だけ書く
書くことで「言えない表現」が浮き彫りになる。1ページ丸ごと書こうとすると挫折するけど、3行なら続けられる。 -
ニュース記事を1本読む(5分以内でOK)
わからない単語があっても、まずは最後まで読む。これを繰り返すと、難しい文のリズムに慣れてくる。 -
オンライン英会話(週3回からスタート)
以前は毎日やっていたのに、今は「週1回だけ」という時期もあった。けれど、正直それでは少なすぎる。
私が使っている ネイティブキャンプ は受け放題なので、週3回から始めて、習慣が戻れば週4、週5と少しずつ増やすようにしている。
実は、調子に乗っていた頃は 1日に14回レッスンを受けたこともある(笑)。さすがにそこまでは戻せないけれど、「やろうと思えばこれくらいできるんだ」という自信にはなっている。
正直、毎日続けるのは簡単じゃない。けれど、ネイティブキャンプのように受け放題で自由に調整できるサービスなら、「今日は多めにやろう」「忙しいから短めにしよう」と柔軟に学習スタイルを変えられる。
もしあなたも「もっと英語を話す機会を増やしたい」と感じているなら、一度試してみる価値はあると思う。私が入った時は、受け放題だけだったけど今はいろんなプランができたみたい。今度記事でも書こうと思います!
8. 読者への提案
もしあなたが「中級から抜け出せない」と感じているなら、
最初から完璧なメニューを全部こなす必要はない。
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毎日1分のシャドーイングでもいい
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英語日記を1行だけでもいい
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英会話は「週1回」ではなく、まず「週3回」を目安に
小さな習慣を、少しずつ増やしていくこと。
これが現実的で、続けやすい方法だと思う。
9. 最後に
私はまだ上級には届いていない。
でも、20年中級で足踏みしたからこそ気づいたのは、
「やるべきことを全部一気に」ではなく、
「できることを少しずつ増やす」ことの大切さだ。
毎日続けられなくてもいい。忘れてもいい。
週3ができたら週4へ。
3行の日記ができたら、次は5行へ。
小さな一歩を積み重ねていけば、いつか「上級」と呼べる場所にたどり着けると信じている。
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